“天人相関”編 “その三” 動く為のエネルギー

2008/11/15
前回の記事で、生命の発生の最初と認識されている原核生物の事に少し触れました。
原核生物は、その個体々々が小さいと言う事も有り、
又、動く能力自体もほとんど無いに等しい。
そして、原核生物より少し先の進化過程、真核生物の始まりとも言える原生動物は、
原核生物より相対的に動く様になり、当然、動く範囲も広くなり、
それは捕食が主な理由での事ですが、その運動にも多様性が見られるようになります。
一部、原生動物の動きを挙げれば、
水中の中を動き回るゾウリムシの様に鞭毛を持って水中を移動したり、
アメーバのように偽足を持つものも現れます。
それは、生物が少し進化したなら動き回れるようになる。
そう言う事を示しているとも思えます。
(観察する事象が広がっていくという意味の事です。)
又、動き回れる事、原核生物より“上”に進化し始めた原生動物は、
原核生物よりも沢山のエネルギーを使うようになるとも言い得る事です。

今回は、動く為の生物の主要なエネルギーの獲得の仕方、
その事に付いて私見を述べます。


生物のエネルギーの獲得とその使用には、
呼吸、光合成、発酵があります。

まず、光合成は、光化学反応でもあり、
それは光エネルギーを吸収し色素分子を励起して、
物質の酸化還元が観られる事です。
光化学反応は、その電子伝達過程によっていくつかの種類があり、
一般に知れ渡っている植物の光合成の様に、
酸素を発生するものもあれば、酸素非発生型の光合成というものもあります。
余談になりますが、
酸素非発生型には、緑色硫黄細菌型(循環型光リン酸化)と、
紅色非硫黄細菌型(非循環的光リン酸化)があります。
前回、地球上の生命の発生の過程を証明した実験を紹介しましたが、
太古の地球上には酸素が少なかったとされ、
その後、地球上の大気に酸素が増えた過程として、
原核生物である真正細菌のシアノバクテリア(ラン藻)が、
活躍した事が知られています。
それは、水を酸化して水分子を分解し、
酸素と水素イオン、そして二酸化炭素の還元に必要な電子を取り出す反応で、
その光合成を促したのは、
言うまでもなくその光は、
太陽光線で、それも生物の進化の為の“上”の“思惑の顕現”=現象化だと、
解釈しています。

そして、呼吸とは、
一言で言えば、
酸素を吸って肉体の構成分子が変化してエネルギーに変換すると言う事です。
詳しく説明すれば、
細胞の構成分子、基質(又は電子供与体とも表現される)が分解される過程で、
基質を構成する水素原子から電子とプロトン(水素原子のイオン化したもの)が、
電子伝達系(呼吸鎖)に渡され、
最終的に細胞外から取り入れた電子受容体を還元する。
この力を利用して酸化的リン酸化が起き、
それは、
ADP(アデノシン二燐酸)からATP(アデノシン三燐酸)になると言う事ですが、
その際に原核生物より“上”に進化した真核生物は、
電子受容体として酸素を取り込みます。

又、広義の呼吸として、
酸素を電子受容体としない嫌気生物も地球上には存在しますが、
その多くは細菌で、
又、嫌気呼吸は、エネルギー生産としては非常に効率の低いものだと言う事が、
判っています。
(嫌気呼吸には、嫌気的解糖 (アルコール発酵、乳酸発酵、酢酸発酵)
硝酸塩呼吸 、硫酸塩呼吸、炭酸塩呼吸etc.があります。)

よって、地球上の進化した生物のほとんどの電子受容体は酸素です。
酸素を取り込み、エネルギーを発生するようになった生物が、
“上”に向かう事が出来る資格を持ったと解釈しています。
(太陽の愛(炁)の顕れが酸素であるという事を、
アミの本を引用してKellyさんとの会話で述べました。
酸素の発生、それは太陽の思惑でも有り、太陽の役目=使命でも有り、
太陽が“上”の存在故に、
地球の環境を生物の進化の為に整えたとも思われます。)

そして、効率の良いエネルギー、呼吸に対し、
発酵は、電子供与体も電子受容体も有機物で、
基質は酸化されて代謝されると言う呼吸との共通点はありますが、
電子伝達鎖を介した反応は行われない為、
得られるエネルギーATPは呼吸に比べるとごく僅かになります。

それは、
酸素呼吸では基質を完全に酸化分解する為、水とCO2に変化するのですが、
発酵では乳酸、酢酸、酪酸といった有機酸やアルコール類に変化します。
物質の酸化還元の変化としては効率の悪いものです。
発酵を行うものはほとんどが細菌=原核生物で、
それは前回述べた進化過程の始めの段階でもあり、
例外として、真核生物として発酵を行うものに酵母がありますが、
その段階以上の進化を見込めないと解釈しています。

そして原核生物と真核生物は、動く為のエネルギーを使い分けていて、
原核生物の動きは、小さな鞭毛を持ったり、個体自身が回転したりします。
これは、プロトン駆動力によるものとされています。
プロトン駆動力とは、
電気化学的プロトン濃度勾配、水素イオンの変化によるもので、
膜電位とpH差によって起きるプロトン勾配によって起き、
それは個体細胞での小さい電位の変化による事です。
当然この動きは、呼吸よりも小さな電位差でもあります。

原核生物の動きに比べ少し進化した真核生物の動きの仕組みには、
ADPからATPに変化し、その際に酸素を取り込み、
それは電子受容体としての役割が有り、
それはアミノ酸の連結に繋がる事でもあり、
更にそれが進化して“上”に向かったなら、
進化した動物の持つ筋肉・・・ADPからATPへの変化は、
筋収縮の原動力になる。

次回は、
動く事による細胞内の電位の差が、
原核生物より進化した“上”の真核生物の細胞の構造になる事に対し、
私見を述べます。


“天人相関”編 “その二” 生命の創め(はじめ)

2008/11/01
“生命(生きる使命=存在理由)の創め(はじめ)”・・・等と言う、
大それたタイトルですが・・・
タイトルの“創め”は、初めでもあり、始めでもある。
・・・そう言う意味の事だと思ってください。

そう言う点で、これから述べたい事は、
人(日止、霊止)の肉体の磁性が“上”の思惑と感応共振し、
心(靈)が発現し、心(靈)も肉体も時間の進行により創り変わり、
肉体も心(靈)も進化して行く=“上”に向かって行く。
そしてその心(靈)の動きが、
本能、情動、功名心、自我、愛(炁)、創造、知恵、智慧、智性と言う言葉で、
認識され、
智性(日を知った上で獲得した性質)は人が持ち得る最も高い心(靈)の動きで、
それは智性(日を知った上で獲得した性質)=神性、神の性質であるというのが、
Kellyさんとの会話で述べてきた事でもあります。

進化と言うのは、
そう言う視点で分析出来なければいけないというのも、アタシの考えです。

アタシがそう思う根拠は、
肉体と心(靈)が時間の進行と共に創り変わる。
それは何の為に創り変わらなければいけないのか?
その目的とする事は何か?

それは既に、Kellyさんとの会話で説明した事で、
人の進化のゴールは神格化。

しかしその過程に至るには様々な進化の道程があり、
(霊的)進化の目的に付いて知るには、
まず下等生物の肉体から説明するのが妥当だと思います。


地球上の生物の進化の始まりは、原核生物とされ、
原核生物は細胞核を持たない生物で、真正細菌と古細菌がこの分類になります。
原核生物に対し、真核生物という分類は、
動物、植物、酵母、カビなど、真正細菌と古細菌以外のすべての生物が含まれます。
そして、真核生物と原核生物は、細胞の構造が違っています。
真核生物は遺伝子を含む染色体が細胞核にありますが、
原核生物には核がありません。
細胞核を持たない生物・・・この事も進化過程を示す事だと思われます。

補足として、原核生物以降の地球上の生物の進化は、
大体以下のように分類されていますので列記します。

原生動物 アメーバ、ゾウリムシ、ミドリムシ、ホシズナ等、
海綿動物 カイメン等、
腔腸動物 クラゲ、イソギンチャク、サンゴ等、
有櫛動物 ウリクラゲ、フウセンクラゲ等、
扁形動物 プラナリア、コウガイビル、ヒラムシ、その他ほとんどの寄生虫等、
曲形動物 スズコケムシ等、
紐形動物 ヒモムシ、ハリヒモムシ等、
袋形動物 ハリガネムシ、イタチムシ、ワムシ、線虫、コウトウチュウ類、トゲカワ類、コオラムシ等
環形動物 Kellyさんとの会話でよく登場したミミズ、ヒル、ゴカイ君達の仲間(笑)
節足動物 エビ、カニ、昆虫類等、
軟体動物 巻貝、二枚貝、イカ、タコ等、
星口動物 スジホシムシ、タテホシムシ等のホシムシ類
触手動物 コケムシ、シャミセンガイ、ホウキムシ等、
棘皮動物 ウミユリ、ウニ、ヒトデ、ナマコ等、
原索動物 ホヤ、サルパ、ナメクジウオ等、
有髭動物 ヒゲムシ類等、
半索動物 ギボシムシ類等、
毛顎動物 ヤムシ類等、

そして、脊椎動物の、
魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類・・・と分類されています。

生命の発生、それを認識する現代科学において有力な学説は、
海水に溶けた有機物に化学的な変化があり、
最初の生命が発生してそれが進化して地球上の生命になった。
それは、生物の肉体の原子組成は、
海水のそれと類似している事を根拠としている学説でも有ります。
よって、海中に溶けた有機物の化学的変化によって生命は誕生したという事ですが、
それを実証する為に、
1953年にシカゴ大学ハロルド・ユーリーの研究室に属していた、
スタンリー・ミラーが行ったユーリー・ミラーの実験と言うものがあります。
その実験の内容は、
原始地球環境、太古の地球上の海と大気をモデル化して、
有機化合物を人為的に合成した実験で、
地球上の有機化合物の起源を証明したとされており、
それは、生物の誕生につながる重要な問題と認識されています。
その実験の詳細は、水、水素、アンモニア、メタン・・・
簡単な分子の混合物を、無菌化したガラスチューブに入れ、
水を熱し水蒸気でガラスチューブ内を循環させ、
水蒸気と、水素、アンモニア、メタンが混合している部分で、
雷に似せた火花放電を行った。(6万ボルト相当の電圧だったそうです。)
その結果、ガラスチューブ内の水中にアミノ酸が出来、
同時にアルデヒドや青酸等、複雑なアミノ酸、有機酸、糖類などが、
生成される事が確認された。

あらゆる肉体を構成する生体分子の元は、
こういう過程を経て原始地球上で生成したと考えられています。

生体分子とは、タンパク質・・・酵素、抗体、ペプチドからアミノ酸、
核酸では、ヌクレオシド、DNA や RNA 、そして、脂質、糖、です。

そしてそのユーリー・ミラーの実験の後、
放電や加熱以外にも、紫外線、放射線等が試験され、その実験の結果で、
それらも有機物合成に関わっている事が証明されました。
ユーリー・ミラーの実験は、
簡単な物質から、複雑な有機分子、生体分子が生成する事を示したと言う事です。
重要なのは、その際に加わった要素、
放電と紫外線と放射線で、これらはすべて荷電粒子の影響で有る事。
それによる生物の物質=生体、肉体内における影響、
電位差による電流の発生、電流の発生による磁場の構成等、
様々な電気的要因も考えられます。

それらの放電や加熱、そして電気的要因は、
地球環境での雷による放電や火山活動や海水の対流や海水の水圧や、
太陽光線や宇宙線や・・・様々な要素が考えられます。

そして、
最初の生命としての原核生物、古細菌、真核生物・・・
その後、原生動物より“上”の進化過程へと進化して行った。
そして、原生動物より“下”の生命と認識される存在は、ほとんど動かない。

次回は、
生物が動く事の意味と意義に対し、私見を述べたいと思っています。